「トイレの花子さん」と呼ばれるもの。いつでも明るくて元気な少女の妖怪。
呼んだら「はぁい」と返事して出てきてくれる。呼ばなくても勝手に遊びに混ざったり授業に出席したりする。ドアをノックする回数には妙なこだわりを持っている。
並みの人間はおろか並みの妖怪でも簡単に倒せないくらい強い妖怪であるが、学校のトイレで死んだ女の子の幽霊「ということになっている」ため、念仏を苦手とする。
オボロマ市内で知らぬ者はいない有名人。古いぞうきんのオバケのうねちゃんをお供としてよく連れている。ときどき日本全国のあちこちに飛び出して新しいおともだちを作っている。人間も妖怪もみんなが仲良くなれることを望んでいる。
たまたま拾って読んだ漫画の影響で魔女っ子に憧れており、漫画の主人公(魔法のフラローラ)
の服装や口調を真似している。魔女っ子らしくなるのと、おともだちと仲良くするために基本的によい子であろうと振る舞う。
ただし精神が幼く、倫理観が育ち切っていないため、ちゃんと制御してあげないと危ないこともやりかねないかも…。
ニュータウンで開校したばかりの「はなやぎヶ丘小学校」のトイレで生まれた。地元や他所の土地から集まった子どもたちが持ち寄った怪談やホラ話と、もともと土地に溜まっていた霊気・妖気が混ざり合って姿かたちを得た。それに加えて新天地にやってきた子どもたちのポジティブな感情もたくさん取り込んだため、生まれながらに非常に友好的な妖怪になった。
あまりにも友好的過ぎて人妖問わず、一度話せば即おともだち認定してくる。相手に拒否権はない。ある意味こわいかも
おともだちになった相手なら誰に対しても友愛の感情を向けているが、生まれて初めておともだちになってくれたくれちゃん(紅藍)には特に強く持っている。後から彼がとっても悪い子であったことを知ってもなお、なんとかみんなと仲良くなれないかなあと気を揉んでいる。
しかし当の紅藍としてはお友達になった覚えなんてないし、彼からは蛇蝎のごとく嫌われている。一方通行の愛が報われる日は来るのだろうか…。