「赤い紙青い紙」に分類されるが、それにしては自我がかなり強い特異な個体。傲岸不遜でナルシスト。
基本的には人を小馬鹿にしたように語尾を伸ばしつつ、ですます調で喋るが、ときどき関西弁が漏れ出ることがある。実は関西生まれなのか?
その昔、大勢の人間の恐怖を集め一世を風靡したらしい。
各地で多くの人を血塗れにし、自分を退治しに来た退魔師も返り討ちにしてきたら、いつしか特定妖霊(可及的速やかに退治すべきもの)として個別の番号が付けられた。
カシマさんや口裂け女など後発の妖怪の登場や水洗トイレの進化により、時代が進むにつれ少しずつ弱体化しつつあったが、人間相手にはほとんど負けなしの強さを誇っていた。
だが悪とはいつか打ち倒されるもので…平成初期にある人物の手によってついに封印され、30年以上表舞台から消えることとなった。
令和の時代になってから封印が破られ運良く出てこられたが、すっかり人々から忘れられたために妖力の大半を失った。以前の長身(洋式(大)の姿)は保てなくなり、普通の人間の子どもでも簡単に追い払えるほど弱くなってしまった。
それでも諦めの悪い彼は、かつての「栄光」を取り戻そうと立ち上がる。
ストレートに人間を怖がらせようとしたり、一気に妖力を強化すべくある人間の血を付け狙ったり、時にはあえて他の妖怪を手助けしたり…最終的に自分が最も恐ろしいことを知らしめるため、そこに繋がると思えば手段は選ばない。
が、策が甘かったり邪魔されたりで思い通りにいくことはない!!
トイレットペーパーやちり紙を自由自在に変形させ操る力を持つ。自身の身体もこの能力で作り出した着ぐるみのようなものである。封印前は大量のナイフを瞬時に作りだして相手をメッタ刺しにすることも、巨大な怪物に変化することもできた。
ほとんど全身紙なので耐久力は低い。水か炎を浴びせれば無力化は容易である。しかしトイペと気力さえあれば何度でもしぶとく復活するため、この世から完全に消し去ることはほぼ不可能である。